1950-12-05 第9回国会 参議院 建設委員会 第4号
その中央には欝然たる老樹に囲まれ、天を摩するがごとき古典美の象徴、國宝松山城がございまして、ここよりする眺望は瀬戸内海を一望に收め点々散在する大小幾多の島々の景勝もございます。なお背景には四國連山が波濤のごとく、石槌の峻峰がその王座を占めまして、併せてこの山景が抱く渓谷美の極致は見る者の眼を驚かすに足るものがあると存ずるのであります。
その中央には欝然たる老樹に囲まれ、天を摩するがごとき古典美の象徴、國宝松山城がございまして、ここよりする眺望は瀬戸内海を一望に收め点々散在する大小幾多の島々の景勝もございます。なお背景には四國連山が波濤のごとく、石槌の峻峰がその王座を占めまして、併せてこの山景が抱く渓谷美の極致は見る者の眼を驚かすに足るものがあると存ずるのであります。
御承知のごとく出雲は天孫降臨以前から繁栄した日本文化発祥の地でありまして、現に松江市及びその近郊には、古代文化の遺跡並びに國宝松江城、菅田庵茶室等、その他國宝に指定されたる貴重なる文化財五十余、重要美術品に指定されたるもの十数点、史跡名勝天然記念物に指定を受けた場所は八十ヶ所になんなんとしておりまして、市街を囲繞する観光地は、勝れたる山岳、海岸美を有し、いずれも日本の代表的観光美の象徴であります。
文化財災害復旧費、これは四十万円ほどでありますが、関西地方におきまして、國宝建造物、或いは史蹟等に相当災害をこうむりましたので、それの復旧費と補助であります。 郵政事業特別会計へ繰入、これは今回の給與改訂に伴う分、約七億円、及び既定予算におきまして、給與予算の單価の向上によりまして、不足いたしました分を繰入れております。
更にその意見書につきましては、京都府の國宝保存課長が自身二回も上京いたしまして、我々と十分に懇談いたしました次第であります。
あとの方面は補助金でなくして、私の承知するところでは、國立公園費とか、文部省所管の國宝保存費だとか、さようなものになるかと思います。
國宝保存に関する法立案起草の件は、本日はこの程度にとどめたいと思いますが御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○原委員長 では次に國宝保存に関連する法隆寺問題について、文部当局より説明を承りたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○西崎説明員 ただいま五重塔その他の法隆寺の國宝につきまして、補助金を交付しておりますのは、これは全然宗教的あるいは信仰的なことを抜きにいたしまして、國宝としての補助なのであります。それから、今問題の埋蔵物の舎利容器は、その補助の対象にただいまはなつておりません。ただいまの補助の対象は、たとえば金堂でありますとか、五重塔の再建の補助であります。
法隆寺の五重塔につきましては、法隆寺の委嘱を受けまして、法隆寺國宝保存事業部が民間團体としてできて、その事業部においてこれは施行して來ておるのでありますが、工事の施行の重要な点につきましては、法隆寺國宝保存協議会において諮問をして決定することになつております。
去る六月二十三日より七月二日の間にわたり、文部委員会から國宝保存及び教育制度の実情調査という件で、調査及び視察のために派遣させられました水谷、千賀、高木の各委員及び横田專門員、青木調査員の五名は、宮城縣においては仙台市を中心として大崎八幡神社、松島の端嚴寺等の國宝保存状況を視察するとともに、地方の当局者並びに識見者の会合を催し、國宝保存に関する現在の実情はもとより、廣く文化財に関する今後の措置や希望意見等
○圓谷委員 六・三割とこれに関連する教育委員会及び國宝の実態調査に関する委員派遣の近畿班の報告をいたします。 去る六月十四日より六月二十三日まで本院から表記の件に対して調査のために派遣させられたのは、文部委員長の原彪君、圓谷委員、森戸委員及び随行の大中臣調査員、松本調査主事の五人でありました。
私はかつて文部委員会で金森國会図書館長が私見を発表せられまして、國宝の保存の中で、木造建築の保存なんというべらぼうなことがあるか、日本では金ばかりかかつてしようがないから、こんなものは國宝からやめてしまえ、取去つてしまえという暴言を吐きまして、私はこの点、ただ金森氏の不用意な言葉と思いましようか、思想から発した一つの乱暴な言葉と思つて当時は聞いておつたのでありますけれども、ほんとうによく考えますと、
————————————— 五月三十一日 新制大学六・三制問題に関する件 教育委員会に関する件 國宝保存に関する件 の閉会中審査を本委員会に委託された。 ————————————— 本日の会議に付した事件 新制大学六・三制問題に関する説明聽取 —————————————
この法文のそこを基にして作りました一覧、これを基にいたしまして、それでは教育、学術、文化、宗教、社会教育関係團体、國宝、史跡、名勝つまり文化財の保護という点でどういうふうに税法を改めたがよろしかろうかということを二枚目の二に御審議の御参考のために專門員室で拔き上げたのであります。二は「教育、文化、宗教関係租税の減免等の措置につき考慮すべき諸点」というのであります。
だから賣買の時に課ければいい、丁度國宝の賣買のように……
昨日の委員会におきましては、文部省のお方から一億円の予算をもつて國宝等の修理とか保存に力を入れるということで、たいへん私も満足いたしておるのでありますが、こうした営造物だけでなく、そうした催しとか藝術の保護と育成について、どういうお考えがあるか、御参考までにひとつお聞かせを願いたいと思います。
合計が十八億四千五百万円、その内訳を申しますと、道路が二億一千四百万円、便所その他の小施設が五千二百万円、優等客車が四億二千四百万円、國宝等の保存費支出が一億五千一百万円、すなわち國庫及び地方費の負担が以上合計いたしますと八億四千三百万円。
また今年度は不幸にいたしまして観光事業審議会の方の要求に基きましたところの予算は全部つぶれましたけれども、幸いに國宝の保存費といたしまして一億円とりましたので、この一億円の使途につきましては、國際的観光の価値のあるところを十分考慮いたしまして、たとえば京都の三十三間堂でありますとか、あるいは金閣寺、銀閣寺、あるいは日光、そういう方面のところに相当額振り向ける予定にいたしておるのでありますなお観光事業
一、重要物資の需給計画、資金その他経済の総合的計画に関する件法務委員会において 一、法務行政に関する件 二、檢察行政に関する件 三、裁判所の司法行政に関する件外務委員会において 一、國際経済に関する件 二、講話会議に関する件大藏委員会において 一、復興金融金庫に関する件 二、税制に関する件文部委員会において 一、新制大学、六・三制問題に関する件 二、教育委員会に関する件 三、國宝保存
)(委員長報告) 第二三七 六三制教育予算に関する請願(委員長報告) 第二三八 六三制学校整備費國庫補助増額に関する請願(委員長報告) 第二三九 新制中学校制度の再檢討に関する請願(委員長報告) 第二四〇 教育予算増額に関する請願(委員長報告) 第二四一 國立学校授業料すえ置及び減免制確立に関する請願(委員長報告) 第二四二 松江城修繕に関する請願(委員長報告) 第二四三 奈良縣内の國宝保存
次に請願第三十六号外八件は主として文化財の保存等に関するものでありまして、法隆寺その他國宝建造物の復旧保存等につきまして、政府の善処方を要請したものであります。すでに我が國における文化財の保存は輿論として強く要請されておるのでありまして、この請願はそれを強く裏書きしたものであります。請願第三百十四号外四件は、我が國習字教育の振興に関して政府の善処方を要請したものであります。
)(委員長報告) 第二三七 六三制教育予算に関する請願(委員長報告) 第二三八 六三制学校整備費國庫補助増額に関する請願(委員長報告) 第二三九 新制中学校制度の再檢討に関する請願(委員長報告) 第二四〇 教育予算増額に関する請願(委員長報告) 第二四一 國立学校授業料すえ置及び減免制確立に関する請願(委員長報告) 第二四二 松江城修繕に関する請願(委員長報告) 第二四三 奈良縣内の國宝保存
)(委員長報告) 第二三七 六三制教育予算に関する請願(委員長報告) 第二三八 六三制学校整備費國庫補助増額に関する請願(委員長報告) 第二三九 新制中学校制度の再檢討に関する請願(委員長報告) 第二四〇 教育予算増額に関する請願(委員長報告) 第二四一 國立学校授業料すえ置及び減免制確立に関する請願(委員長報告) 第二四二 松江城修繕に関する請願(委員長報告) 第二四三 奈良縣内の國宝保存
まず國宝保存法は、二十年の期間をすでに経過しております。それで不備であつて種々の点において改正の必要があるわけであります。また國宝関係の行政機関がきわめて多岐複雑になつておりまして、現在文部省なり、あるいは博物館、國宝保存委員会等にわかれておりまして、責任の所在が明らかでないので、これを單純化する必要があります。また現在の機構におきましては、とかく行政が官僚化するおそれがあります。
ただ今のように、國の所有に属するがゆえに國家の権カを強力に発動し得るような幅があるという点だけでなく、そういう國宝のうちで、特級に属する國宝のようなものに対する特に強力な規定——これは國宝を指定なさる場合には、特級だとか、もしくは一級というように、二級ぐらいにわけて指定なさると思いますから、それに対する軽重をつける措置が、この中に委員会規則で定められるにせよ、根本規定として、特に國宝の中で、國もしくは
○田中参議院文部委員長 從來國宝の数が非常に多くて、それを國宝として全部保序または管理することについては、いろいろ問題があり、予算的に非常にたくさんの費用をとるわけであります。今度の建前は、國宝というのは、つまりとびきりの世界文化的に価値の高いもので、たぐいのない國民的の宝ということになつております。ただいまの御質問の趣旨のように、この案はそういう方向に考えてできておると思います。
現行國宝保存法は制定以來すでに二十年を経過いたして、種々な点において不備であり、改正の必要があることは一般に認められております。又國宝関係の行政機構が極めて多元的複雜になつておりまして、文部省とか、博物館とか、國宝保存委員会等の諸機関に分れておりまして、責任の所在が明瞭でないので、こま單純化する必要があるのであります。
幾回も重ねられた委員会で述べられたごとく、國宝が國宝のみでなく文化財に廣まり、保存のみでなくこれが利用方面のことにも進展いたし、宝の持ち腐れであつちやならない、即ち文化財をば文化のために文教の普及のために活かして活用せねばならん、こういう議が段々委員会の方において度重ねて論議されたことを思い出す次第であります。
第二点といたしましては、文化財保存に関する國宝保存法と、重要美術品等の保存法を廃止して、多くの点からこれらに改正を加えた点にあるのであります。 第三点といたしましては、文化財を單に保護するだけでなく、必要に應じて公開することによつて國民の文化的教養の向上を図ろうという点にあるのであります。 以上三点に主要な本法案の目的を置いたのであります。
文部委員会 三回 文部小委員会 四回 文部委員会懇談会 五回 文化小委員会懇談会三回 文部打合会 一回 衆参合同打合会 一回 計十七回(そのほか非公式に衆議院との連絡数回) 内 訳 二月十二日(委)法隆寺金堂燒火に関し政府に質問 二月十五日(懇)ブルマー、ギヤラガー両氏を囲み質疑應答 二月二十四日より十日間余に亘り近畿九州、東海、東北、四班に分れ國宝保存状況視察
わが國の國宝等貴重な文化財は、これに対する認識の欠除と僅少な國庫補助のため、荒廃の一途をたどりつつあることははなはだ遺憾である、ついては法隆寺金堂焼失を契機として、古文化財保存に対する認識を新たにし、法隆寺再建の基本方針を確立し、これが竣工復元をはかるとともに、國宝の保存に関して國庫補助の増額、その他必要な措置を講ぜられたいというのであります。
閉会中の審査申出書 一、閉会中審査すべき件 1 新制入学に関する件 2 六・三制に関する件 3 教育委員会に関する件 4 國宝に関する件 二、閉会中審査の目的 六・三制、新制大学、及び教育委員会の実態の調査、國宝保存に関連する諸問題の調査 右により閉会中もなお審査をいたしたいから、しかるべくおとりはからい願います。
本請願の要旨は、わが國は文化國家として文化財の保存に万全を期することは緊急の要務でありますが、これがためには、國民の間に國宝尊重の氣風を高揚するとともに、これが保存のため、行政上また管理上、民主的方途によつて事務の簡素化と管理の完璧を基準として、現行の國宝保存法を左記の要旨に基いて改正されたいというのであります。 一、國宝の定義を明らかにすること。